1962年頃にラインナップに加えられたDOMINATORは、パンクスの代名詞的存在であるSid Viciousが着用していたことからも根強く支持されているモデル。左右のチェストに付くジッパーポケットが、シンプルなデザインの中に主張を与えている。また、フロントのスナップボタンベルトは、モーターサイクル乗車時にジッパーでタンクを傷つけないようにガードしてくれる。サイドにはバックルが配されているため、ウエストのサイズ調節が可能。
No.62 BLACK ARROW
贅沢にレザーを使用したスリークオーターレングスのBLACK ARROWは1957年に登場した。60年以上も前にデザインされたとは思えない洗練されたレザージャケットで、幅広い層に支持され続けている。着丈の長いレザージャケットは野暮になりがちだが、4つのボールチェーンジッパーが絶妙なバランスで配されているため、スタイリッシュに仕上がっている。フロントは無駄な切り替えのない贅沢なカッティング。
No.440 TWIN TRACK BRONX
BRONXは初めて英国にてティーンネイジャーを対象にした、ブラックレザーとして当時の不良達に歓喜を持って迎えられた歴史的な1着。一般にDポケット・ディティールはアメリカの影響と言われるが、既に20年代のD・ルイスのカタログには「ジップ・マップ・ポケット」という名でDポケットを見ることが出来る。このTWIN TRACK BRONXは1966年に誕生。フロントのダブルジッパーが最大の特徴で、インナーの厚みに対応したサイズ調整が可能となった。また、バックには左右が繋がったポケットも配され、グレードアップが図られたモデルである。TWIN TRACK BRONXの著名な着用者にはTHE FIFTY NINE CLUB(59クラブ)の創設者Father BillやFather Graham、The BeatlesのPaul McCartney、The DamnedのRat Scabies、The RunawaysのJoan Jett達が名を連ねる。